都市基盤整備事業推進大会

平成28年度 都市基盤整備事業推進大会

主催者代表挨拶(要旨)

全国街路事業促進協議会会長
横浜市長 林 文子

皆様こんにちは。横浜市長の林文子でございます。本日は大変お忙しい中「都市基盤整備事業推進大会」にご出席くださり、ありがとうございます。今年度は8年ぶりに「全国連続立体交差事業促進協議会」が主催者に加わり、4団体の主催により開催いたします。全国各地で、ともに都市基盤の整備に力を尽くす自治体・事業者の皆様とご一緒でき、大変心強く感じております。また、藤井国土交通大臣政務官、西銘衆議院国土交通委員長はじめ、お集まりの国会議員の皆様、そして国土交通省の方々には、日頃から大きなお力添えを頂戴しております。ありがとうございます。
今年8月、相次いで発生した台風にともなう大雨により、北海道と岩手県を中心に、大変大きな被害が発生しました。災害は年々、激甚化しています。また先月26日に発表された、2015年 国勢調査の確定値では、日本の総人口が、調査開始以来初めて減少に転じ、47都道府県中、39道府県で人口が減少したことが明らかになりました。

こうした中、市民生活と地域経済の「安全」を守り「活力」を維持していくには、一層の都市基盤の整備、そして強化を推し進めていく必要があります。また国土交通省は、今年平成28年を「生産性革命元年」と位置づけました。地方創生、一億総活躍社会の実現に向けて、日本全体の成長力底上げが求められており、都市基盤も社会全体の生産性向上につながる、ストック効果を重視した整備を進めていく必要があります。都市機能の集約を進め、道路ネットワークで結ぶ「コンパクト・プラス・ネットワーク」の形成も急務です。

私たち自治体は、日々、こうした危機感を肌で感じ、都市基盤整備に力を注いでいます。しかしながら、整備に係る予算の状況は年々厳しさを増しており、各自治体の事業執行も、困難な状況にあります。いずれの事業も、住民生活の維持に欠かせない重要な事業です。また都市づくりは一朝一夕に実現するものではありません。国にはぜひ、私たちの決意をしっかりと受け止めていただき、必要な予算の「安定的」かつ「持続的」な確保を強くお願い申し上げます。

また、今年8月に打ち出された経済対策に、「質の高いインフラシステムの輸出」や「21世紀型のインフラ整備」が掲げられたように、日本が誇る技術力を活かしたインフラ事業は、我が国の重要な成長戦略でもあります。今後もお集まりの皆様と手を携え、取り組んでまいります。

本日の特別講演では、土木技術者女性の会会長を長年にわたりお務めになり、地盤工学の分野を専門に活躍なさっている、東京大学教授の桑野玲子様より、「都市基盤整備を担う女性技術者の活躍拡大」についてお話しいただきます。女性の活躍はあらゆる分野で推進されており、私もお話を大変楽しみにしております。

また、川西市大塩市長、高石市阪口市長より、地域の特性を活かしたまちづくりの事例について、発表をいただきます。大会の最後には、大野城市井本市長に、大会決議を朗読していただきます。

大会を通じて共有する取組を、各自治体におけるまちづくりにも活かしていただければと思います。本日はどうぞよろしくお願いいたします。

林 文子 横浜市長の挨拶

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