都市基盤整備事業推進大会
令和7年度 都市基盤整備事業推進大会
意見発表者
全国連続立体交差事業促進協議会代表 愛知県知立市長 石川 智子
意見発表
全国街路事業促進協議会代表
広島県尾道市長 平谷 祐宏
ただいま御紹介をいただきました、尾道市長の平谷です。
全国街路事業促進協議会を代表し、発表させていただきます。
本市は、広島県の東部、瀬戸内海のほぼ中央に位置する人口約12万5千人のまちで、2市3町が合併し、合併20周年という節目の年を迎えています。緑豊かな中山間地域から尾道水道周辺地域を経て多島美を有する島しょ部で構成され、歴史、文化、景観などの資源を活かしながら、尾道らしいまちづくりに現在取り組んでいるところでございます。
本日は、特に尾道らしさが残る中心市街地におけるまちづくりについて、御説明をいたします。
本市の玄関口となるJR尾道駅の駅前地区については、賑わいと活力向上に向けて、市街地再開発事業に取り組み、市施行で平成12年に事業を完了しております。市街地再開発事業では、店舗やマンションが入る再開発ビルをはじめ、ホールの建設、都市計画道路の整備等を行ったことに加えて、シーサイドラインにおける整備と連携し、親水空間を活かした市街地整備を行っているところです。
また、本市においては、古くから景観が市民の共有財産と認識されており、平成2年には、中心市街地に高層マンション建設計画が浮上したことを受け、市民団体によって、およそ1万人の署名と約3億5千万円の寄付金が集められ、建設予定地が買い取られ、現在、大学の美術館になっている状況でございます。
また、平成17年にも高層マンションの建設計画に対して市民の反対運動が起こり、約2万人を超える要望書を受け、市が建設予定地を購入しています。
こうした背景や平成16年に景観法が施行されたことから、平成19年に景観条例、景観計画、都市計画景観地区、屋外広告物条例を定め、景観の保全に取り組んでいるところです。
さらに中心市街地については、景観計画重点地区と都市計画景観地区に指定し、建築物等の色彩や高さの制限等を行っています。
また、本市の景観は、多数の神社仏閣と住宅が建ち並ぶ等、歴史を感じられるまちなみが特徴であるため、平成20年の歴史まちづくり法の施行に伴い、平成24年に「歴史的風致維持向上計画」を策定し、現在、第2期計画によって、歴史的風致の維持・向上や文化財の保存・活用に取り組んでいるところでございます。
こうした「景観まちづくり」と「歴史まちづくり」の一体的な取組が評価され、平成27年には日本遺産にも認定されております。
また、景観計画の重点地区については、都市再生整備計画事業等を活用した整備を行っており、市民や観光客に愛される千光寺公園の頂上にある展望台のリニューアルや新たな視点場の整備、道路の美装化や尾道の特徴の一つでもある路地等のライトアップを行っています。
まちなかウォーカブル推進事業では、商店街の中に幅広い世代の方に休憩・交流していただける「憩いの広場」を整備し、また、JR尾道駅近くの都市計画道路の歩道空間を「ほこみち」に指定し、ベンチやパラソルを設置する等、歩いて楽しめるまちとしての空間整備を継続しているところでございます。
結びとなりますが、引き続き、まちの歴史や文化を継承し、新しいものと古いものを上手く融合させながら「尾道らしい個性的なまちづくり」に取り組んでまいりたいと考えております。
つきましては、国土交通省の皆様、国会議員の先生方をはじめとして、関係する皆様方には、引き続きご支援を賜りますようお願い申し上げまして、意見発表とさせていただきます。
ご清聴ありがとうございました。
平谷祐宏 広島県尾道市長による意見発表
全国連続立体交差事業促進協議会代表
愛知県知立市長 石川 智子
皆様、こんにちは。愛知県知立市長の石川智子でございます。
全国連続立体交差事業促進協議会代表として、意見発表をさせていただきます。よろしくお願いいたします。
初めに、知立市についてご紹介をさせていただきます。
知立市は、愛知県のほぼ中央部に位置し、名鉄名古屋本線で約20分の距離にある非常にコンパクトな都市であります。国道1号などの4本の幹線道路が通っており、鉄道は東西に名鉄名古屋本線が、南北に三河線が走っており、交通の要衝となっていることから、自動車関連産業が盛んな西三河地域のベッドタウンとして発展してきました。
知立市の歴史は、古代から人が集まる場所として栄え、江戸時代には東海道39番目の宿場町である池鯉鮒宿(ちりゅうじゅく)が置かれ、多くの大名や旅人が行き交い、商業や文化の中心地として発展しました。県の指定文化財に指定されている松並木が、街道の象徴として今も残っています。
また、県の花、市の花である「かきつばた」は、平安の歌人“在原業平”の伊勢物語の舞台として古くから知られており、現在も、かきつばたの名勝地として、毎年5月頃にかきつばた祭りを開催し、全国から多くの観光客が訪れています。
さらに、毎年5月に知立神社で行われる「知立まつり」では、全国的にも珍しい、「知立山車文楽」が平成28年にユネスコ無形文化遺産に登録されました。
知立名物の「あんまき」も、知立にお越しの際にはぜひお召し上がりください。
こちらは、現在知立駅周辺で進められている「100年に一度のまちづくり」の事業概要です。
交通の円滑化や歩きたくなる歩行空間を確保する都市計画道路や、地域活動やにぎわいづくりの拠点となる公園を整備します。
市街地再開発事業では、現在、知立駅周辺の新たな拠点として、知立西新地地区の事業化に向けた準備を進めています。
これらを連続立体交差事業と一体的に実施することで、西三河の玄関口にふさわしい魅力あるまちづくりを目指します。
知立駅付近連続立体交差事業は、渋滞解消や鉄道で分断されていたまちの一体化を図るため、平成12年から愛知県が主体となって実施しております。
名鉄名古屋本線と名鉄三河線が接続する知立駅は、特急列車をはじめとするすべての電車が停車し、乗降客数は一日平均約3万人の重要な駅となっています。
鉄道高架の区間は約4.2㎞で、踏切除却数は10箇所になり、完成すると、駅部は4階建て構造になります。
事業は着実に進んでおり、令和5年3月には、2階8番線の名鉄名古屋本線豊橋方面行が高架に切り替わりました。
今後も、事業効果の早期発現を目指し、豊かで活力ある安全で快適なまちづくりを推進してまいりますので、国土交通省並びに関係者の皆様方には、引き続き、御支援を賜りますようお願い申し上げ、連立代表のあいさつとさせていただきます。
ご清聴、ありがとうございました。
石川智子 愛知県知立市長による意見発表
都市再開発事業促進協議会代表
大阪府摂津市長 嶋野 浩一朗
皆様、こんにちは。私は、ただいま御紹介いただきました大阪府摂津市長の嶋野 浩一朗でございます。
再開発代表といたしまして、本市の取り組みをご紹介させていただきます。どうぞよろしくお願い申し上げます。
まず、摂津市の紹介からさせていただきます。
大阪の中心部から約12kmの距離にございまして、JR、阪急電鉄、そして大阪モノレールが走ります、大変、通勤・通学に便利なまちでございます。
また、本市のその位置と形からいたしまして、「大阪のハート」と自称しているところでございます。
本市は淀川をはじめといたしまして、大変に川が多い自然豊なまちでございます。そして、実物の0系新幹線を展示いたしました「新幹線公園」など、特色ある公園がございます。
そして、新たに小学校に入学する一年生に向けまして、オリジナルスクールバッグのプレゼントを行っております。この取り組みは今年で50年ということで、大幅にリニューアルし、多くの皆様にご好評いただいているところでございます。
また市内には、約4,000もの事業所がございまして、昼夜間人口比率が非常に高い「産業のまち」としても知られております。
中でも、国指定の伝統的工芸品である「大阪欄間」と名産品の「銘木」は、特徴的な産業として非常に有名でありまして、この度終了いたしました大阪・関西万博でも出展をし、多くの皆様に体験していただきました。
そして、「高台まちづくり」や「連続立体交差事業」など様々な都市基盤整備を進めているところでございます。
その中におきまして、今注力をしておりますのが、JR千里丘駅の西地区の再開発事業でございます。
本事業は、本市が施行者となりまして進めており、特定建築者と共に、36階建てのタワーマンション、そして商業業務施設を一体的に整備しておりまして、住商複合再開発の事業でございます。この36階のビルでございますけれども、120㎡の部屋を3億円で販売などしている中で、販売好調ということで、非常に好評を得ている事業でございます。
この市街地再開発事業でございますが、昭和63年の準備組合の発足を皮切りとしまして、約40年に渡る歳月を要し、市及び市民にとっては、まさに悲願の事業でございます。
準備組合は残念ながら解散となりましたけれども、本市がその意思をしっかりと引継いで、今、鋭意取り組みを進めているところでございます。
本事業により、当地区が市の顔として本市の発展を牽引するものであるため、なんとしても予定通りに、令和9年に成し遂げたいと考えているところでございます。
最後に、再開発事業をはじめとする都市基盤整備は、安全・安心で持続可能なまち、いわゆる「ウェルビーイングなまち」を実現するために、非常に重要であります。
これを着実に推進していくため、国土交通省の皆様をはじめ、関係者の皆様からの特段の御配慮・御支援をお願い申し上げまして、再開発代表としての発表を終わらせていただきます。
皆様、御清聴誠にありがとうございました。
嶋野浩一朗 大阪府摂津市長による意見発表




