都市基盤整備事業推進大会

平成25年度 都市基盤整備事業推進大会

大会決議

全国街路事業促進協議会代表

東京都昭島市長 北川 穰一

皆さん、こんにちは。ただいまご紹介にあずかりました東京都昭島市長の北川穰一でございます。本日は全国の街路の代表という立場で大会決議文の朗読というお役を頂戴いたしましたが、その前に本市の概要と昭島市の街路事業について紹介をさせていただきます。
昭島市は、東京都のほぼ中央で都心から約40分のところに位置しており、面積は約17.33キロ平方メートル、人口は11万3千余です。本市の南側には多摩川、滝山丘陵、丹沢三景、富士山を望むところです。また北側には多摩川上水が流れており、狭山丘陵地帯が望めるところです。西の方には東京の緑の宝庫、奥多摩があり、東側には立川が隣接しており、国土交通省に大変お世話になり完成した国営の記念公園、昭和記念公園があるなど水と緑に恵まれた良好な環境にある街です。
本市の都市計画道路は、計画決定延長が36,210mのうち6割強の22,954mが施行済みとなっており、現在、昭島都市計画道路341号及び342号の2路線が事業中で341号は本市の中央を東西に貫く重要幹線で現在事業中の区間は用地取得率約95%で平成30年度末完成を目途に事業を進めています。また、342号はJR青梅線、五日市線、八高線の3線と私鉄の西武線1線が乗り入れる交通結節点となっており、拝島駅の駅前広場を含め、拡幅整備中の国道16号に接続する幹線道路で用地取得は既に100%になっており、平成27年度末完成を目途に進め、現在では駅前広場での地下駐輪場の工事を行っています。
この他にも本市内では、昭和記念公園がありますが、まだ残っている立川基地跡地の開発も現在行っており、その進捗に合わせて東京都施行で2路線の都市計画道路の整備が予定されています。
これら街路事業整備により交通渋滞が改善され、周辺市町村へのアクセスが確保されますが、街路を含みます都市基盤整備を進めて行くには用地買収や工事に多額な費用が掛かります。例えば道路ネットワークが繋がれば、交通の流れは大きく変わり、街に大きな効果をもたらすことが期待できます。しかし、その整備には安定した財源が不可欠であり、必要な額の確保を我々はしっかりと国に要望をしていかなければなりません。
それでは大会決議文の朗読に移らせて頂きます。

都市基盤施設の整備促進に関する決議案

都市基盤施設は、都市における円滑な交通を確保し、豊かで良好な市街地の形成を計るとともに安全で快適な都市生活と機能的な都市活動を支える最も重要な施設である。
長引く景気の低迷から本格的に脱却をするには、全国の道路ネットワークをはじめ、都市基盤の更なる整備を促進し、企業活動を活性化させることで日本の経済成長を計らなければならない。
想定される巨大地震や毎年全国各地で発生する様々な自然災害に対応するため、街路、区画整理、再開発及び連続立体交差事業による高度な防災都市づくりを一層推進し、強靭な国土を築く必要がある。
全国には整備を要する都市基盤施設がいまだ多く残されており、国民からも整備に対する強い期待が寄せられているが、平成25年度当初予算は必要な額が確保されず、事業の進捗に支障をきたす箇所も出てきている。また平成26年度の予算編成において都市基盤整備に必要な予算の確保は不透明な状況にある。
今後の都市基盤施設の整備にあたっては、街路事業や市街地整備事業の推進が、より一層強力に計られるよう次の事項について特段の配慮を強く要望をする。

一、平成26年度予算については、地域に必要な都市基盤整備が長期安定的に実施されるよう必要な額を確保すること。

一、社会資本整備総合交付金及び防災安全交付金については、全国で必要な都市基盤整備が計画的かつ着実に推進できるよう必要な額を確保すること。

一、都市における喫緊の課題である交通渋滞解消を推進し、日本経済の高コスト構造の是正や環境改善を図るとともに、災害時の広域的な救援・支援活動等を支えるため、幹線道路ネットワークの整備をはじめとする街路事業や連続立体交差事業を積極的に推進すること。

一、災害に強い街づくり、国際拠点の形成及び良好な居住環境を実現する為、高い整備効果が期待される土地区画整理事業及び市街地再開発事業をより一層促進すること。

一、特に民間事業者との協定等により実施している連続立体交差事業や組合施工の市街地整備事業については、活発な民間投資を誘発できるよう必要な額を確実に確保すること。

右に決議する。

平成25年11月6日都市基盤整備事業推進大会

以上でございます。満場の皆様方のご賛同を賜りますよう心からお願いを申し上げまして私からの提案とさせていただきます。ありがとうございました。

北川 穰一 昭島市長による大会決議文の朗読

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