都市基盤整備事業推進大会

平成23年度 都市基盤整備事業推進大会

意見発表

全国街路事業促進協議会代表

岩手県宮古市 山本正徳市長

只今、ご紹介いただきました岩手県宮古市長の山本正徳でございます。本日このように意見発表をさせていただく機会を与えていただき大変ありがたく思っております。

それではまず、宮古市の概要についてご説明いたします。宮古市は岩手県沿岸の中央部に位置します一市一町二村が合併しました人口6万人弱の市でございます。市の中心部から県都盛岡市までは車で2時間を要します。人口5万人を超える全国の市の中で、東京都から一番時間距離が遠いのが我が宮古市でございます。そのくらいインフラ整備がまだまだ整わない地域でございます。

地震発生と津波の状況について説明いたします。3月11日午後2時46分に発生いたしましたマグニチュード9.0の地震により宮古市では震度5強を観測しております。
この地震によりまして午後2時48分から津波が押し寄せ、午後3時26分には最大8.5m以上の津波を観測しております。また、最大遡上高39.7mを記録しております。
震災当日に撮影された写真でございます。宮古市内の被災戸数は流出と全半壊合わせて4,675棟となっており、岩手県内では最も多い棟数となっております。
宮古市を含む岩手県沿岸の各市町村は、過去の津波を教訓にいたしまして長年に亘り防潮堤の整備を続けてまいりましたが、今回の津波ではこのように多くの防潮堤が破損し、その復旧が急がれているところであります。
また、多くの車両も被災しております。被災車両は宮古市内の5箇所の集積場に今でも3,000台が保管されております。

この写真は被災地で多くの瓦礫が発生した様子であります。これは旧田老町の高さ10メートル、総延長2.4kmにも及ぶ巨大な万里の長城といわれるような防潮堤があった地区でございますが、このように瓦礫の山と化しました。宮古市では約72万トンの瓦礫が発生し、みなさま報道でご存知のようにその一部1.1万トンを東京都が引き受けていただくことになっており、もう既にその搬送が始まっております。大変ありがたいことと感謝しております。宮古広域における年間の処分量は2万トンでありますから1.1万トンがかなり大きな量だというのはお分かりをいただけると思います。
人的な被害は死者525人、そのうち消防職員が4人、消防団員が16人、警察官が2人、勤務中に亡くなられております。なお、市の人口は被災前に比較いたしまして1,200名ほど減少しております。

宮古市では市民との話し合いを通じて復興基本計画を10月末にまとめました。計画の柱は「住まいと暮らしの再建」、「産業経済の復興」、「安全な地域づくり」の3つであります。来年3月までには復興推進計画と被災いたしました33地区のまちづくり計画を完成させ平成24年度から具体的な事業に着手する予定であります。
具体的には高台移転、土地の嵩上げ、区画整理を組み合わせました都市基盤整備を考えております。高台移転はこれまでの住居地域の近隣高台に住居地を造成いたします。宮古市では比較的小規模な集落での実施を想定いたしております。現地での再建は防潮堤の整備の状況にもよりますが、宮古市におきましては市街地を形成いたしております地域での実施を想定いたしております。

将来の防災を考慮し、家屋の流失や浸水を防ぐための土地の嵩上げや避難路確保のための街路の整備、区画整理等々と併せ実施をいたしていきます。

3月11日の大津波で支援の大動脈としての高速道路網等、幹線道路の重要性と共に街路の整備等、都市の基盤整備が住民一人ひとりの命に直結しているということを痛感しております。

復興に向けたこれからのまちづくりにおいてもこのことを肝に銘じ、取り組んで参りたいと思っております。

宮古市は必ずや復興いたします。私が毎朝、市民に呼びかけている言葉でございます。全国の皆様からの温かいご支援に心から御礼を申し上げたいと思います。ありがとうございました。

山本正徳 宮古市長による意見発表

全国土地区画整理事業推進協議会代表

富山県高岡市 髙橋正樹市長

皆さん、こんにちは。富山県高岡市長の髙橋正樹でございます。本日はこのような全国的な会合の場で発表の機会を与えていただきましたことを、心から御礼を申し上げます。
また、先程、宮古市長さんから本当に生々しいご報告がございました。東日本大震災、またその後各地での大きな災害が続いております。心からお見舞いを申し上げますと共に、全国の自治体皆がそれぞれしっかりとした応援をさせていただくことをお誓い申し上げまして、私のご報告に入りたいと思います。

まず、私ども高岡市は日本海側の能登半島の付け根にございます。皆様の左手のひらをご覧いただきまして、親指を能登半島と致しますと丁度親指の付け根辺りが高岡市にあたるわけでございます
人口18万、富山県では第二のまちでございます。富山湾越しに見える3000m級の立山連峰というのが売りでございます。かの万葉歌人、大伴家持が「立山に降りおける雪を常夏に見れども飽かず神柄ならし」と詠った風光明媚なところが現在も残ってございます。
私ども高岡市は、「歴史都市」ということで国宝瑞龍寺をはじめとする、或いは先般の国会の首相の所信表明でも触れていただきました土蔵造りの町並みなど、歴史的風情の残るまちでもございます。また古くから日本海に開けておりました。現在、日本海拠点港を目指した取り組みが行われている伏木富山港、更には東西に北陸自動車道、南北に東海北陸自動車道、能越自動車道といった交通の結節点でもございます。
そして平成26年度には北陸新幹線がいよいよ金沢開業目指して着々と工事が進んでおります。
そこで高岡市の都市基盤でございます。高岡市は、今お話致しましたように平成26年度に新幹線開業を控えまして、必要な都市基盤の整備が当面の最重要課題でございます。

しかしながら、一方、この絵にもお示ししておりますように現在の北陸本線、そして市街地は北の方向に広がっておりまして、新幹線の新しい駅が丁度、市の南側にできることになっております。所謂、分離駅でございまして、両駅間の距離はおよそ1.5kmでございます。この既成市街地と新幹線新駅を結ぶ、このエリアを一体的に整備していくことが私どもの大きな課題でございます。このうち、現在の高岡駅の周辺は、日常的な交通結節点といたしまして、写真でも見ていただきますが橋上駅舎化を図るなど、或いは、駅前にLRTを入れておりますが、これらを含む駅前広場の整備などを進めていくことに致しております。

そして新幹線の新駅でございますが、こちらは広域的な交通結節点として、今、整備を進めておりまして、ここに区画整理事業を入れておるわけでございます。駅の南口になりますが、メインとなる駅前広場、そしてまた公園、駐車場、或いはホテルなどの利便施設といったものをこれから導入していくための都市区画整理を進めているところでございます。

私どもはこれまで、区画整理事業を30地区にわたって進めてまいりましたが、現在は、5箇所について事業を進めております。このうち、先程触れました新幹線新駅周辺の整備、及び副都心となります、この左側にございますけれども北陸本線福岡駅の周辺整備、この2箇所を自治体施行区画整理事業として行っております。残り3箇所は、所謂、組合施行の民間ベースの区画整理事業でございまして、こちらは優良住宅地を供給するということを主たる目的と致しまして整備を進めてきております。
それぞれすでに、一定の住宅地を供給しておりまして、1箇所はほぼ完成しております。これらによりまして、ここ数年、人口流出が続いて非常に心配しておりましたが、今年に入りまして人口流入超過、所謂、社会増に転じております。この区画整理事業による都市基盤整備というものが人口増にも非常に大きな貢献をするのではないか、一方では自然減が大きいのでありますが、社会増というものに大きく貢献するものと期待をしておるわけでございます。

そして私ども、先程申し上げましたように古いまち並みが残っておりますので、一方でこういった古いまち並みの災害対策というのが重要課題でございます。今般の大きな地震被害、そしてまた、打ち続く水害等の自然災害を教訓といたしまして、災害に強いまちづくりを進めることが大きな課題でございます。

ハード、ソフト、両面の課題がございますがハード面では、特に老朽住宅、老朽化した町並みでございますので、防火道路を始めとする防火空間の確保、或いは老朽家屋の除却方法を研究すること、そしてまた、住宅の耐震化の一層の促進といったことを課題として考えております。
また一方、ソフト面では地域防災力の向上ということで自主防災組織、これらを広域的に連携します連絡組織の結成、そしてまた、住民が主体となります防災訓練、わがまち訓練と称する自主的な訓練体系を構築しているところでございます。

私どもは今、総合計画を第二期計画ということで平成24年度から28年度までの計画を策定いたしております。高岡にある優れた地域資源を磨きながらそれらをつなぎ、新しいまちをつくっていきたいというふうに思っております。

厳しい財政状況の中ではございますが、環日本海に面する高岡市といたしまして、環日本海で存在感のある、キラリと光るまち高岡を目指しまして進めてまいりたいと思っております。そのためにも地域における都市基盤整備というのが円滑にできますように必要な事業費確保、財源確保といったものが重要かと存じておりまして、今日お集まりの皆様方の積極的なるご支援、ご協力をお願い申し上げたいと思います。

以上、ご報告を終えたいと思います。ありがとうございました。

髙橋正樹 高岡市長による意見発表

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