都市基盤整備事業推進大会

平成26年度 都市基盤整備事業推進大会

大会決議

全国街路事業促進協議会代表

北海道恵庭市長 原田 裕

ただいまご紹介にいただきました、北海道恵庭市長の原田でございます。
本日は、全国の代表として大会決議文の朗読という役をいただきまして大変光栄に存じております。めったにない機会でございますので、若干でありますけれども、本市の概要とまちづくりについてご紹介させていただきます。

恵庭市は、札幌市と新千歳空港のほぼ中間に位置しております。交通アクセスに非常に恵まれた道央圏の中核都市でございます。
本市の西側には、恵庭岳をはじめとする支笏洞爺国立公園に連なる山々が広がり、これらを源流とし市内中央を流れる清流「漁川」には、秋には鮭の遡上もみられるなど、自然環境にも恵まれたまちであります。
また、豊かな水を背景といたしまして「サッポロビール北海道工場」が立地しております。また、市民が主役となり取り組んでいる「花のまち・ガーデニングのまち」としても、最近全国から注目されるようになってきております。

このように昭和45年の市制施行以来、今では約7万人が暮らすまちへと成長している本市でありますが、近年では、人口減少、高齢化の急速な進行など、まちづくりを取り巻く環境は大きく変化しております。
そこで本市では、まちづくりの方針を、これまでの「成長拡大型のまちづくり」から、鉄道駅3駅を中心とした「コンパクトなまちづくり」へと改め、各種事業を進めております。
中でも恵庭駅周辺におきましては、「恵庭市の玄関口にふさわしい「まちの顔」づくり」といたしまして、土地区画整理事業と市街地再開発事業の一体的施行によりまして、駅前広場や幹線道路などの再整備や、駅と直結する再開発ビルの整備を進めております。

これらの整備によりまして、交通結節機能の強化、スムーズな自動車交通・歩行者の安全が確保され、まちに新たな賑わいをもたらすことが期待されるところであります。
しかしながら、これらの事業を進めていくためには、安定した財源が不可欠でありまして、必要な額の確保について、我々はさらに国への働きかけを強めていかなければならないところであります。

それでは大会決議文の朗読に移らせていただきます。

都市基盤施設の整備促進に関する決議案

都市基盤施設は、都市における円滑な交通を確保し、豊かで良好な市街地の形成を図るとともに、安全で快適な都市生活と機能的な都市活動を支える、最も重要な施設である。

人口減少や高齢化が進むなか、魅力あふれる地方を創生し、経済の好循環の波を全国に広げていくためには、個性ある地域やコンパクトな拠点の連携に資する道路ネットワークなど都市基盤施設の更なる整備を促進していくことが不可欠である。

また、想定される巨大地震や毎年、全国各地で発生するさまざまな自然災害に対応するため、街路、区画整理、再開発及び連続立体交差事業による高度な防災都市づくりを一層推進し、強靭な国土を築く必要がある。

全国には整備を要する都市基盤施設が未だ数多く残されており、国民からも整備に対する強い
期待が寄せられているが、平成二十六年度当初予算は、必要な額が確保されず、事業の進捗に支障を来す箇所も出てきている。また、平成二十七年度の予算編成において、都市基盤施設の整備に必要な予算の確保は不透明な状況にある。

今後の都市基盤施設の整備にあたっては、街路事業や市街地整備事業の推進がより一層強力に図られるよう、次の事項について特段の配慮を強く要望する。

一、平成27年度予算については、地域に必要な都市基盤整備が長期安定的に実施されるよう必要な額を確保すること。

一、社会資本整備総合交付金及び防災・安全交付金については、全国で必要な都市基盤整備が計画的かつ着実に推進できるよう必要な額を確保すること。

一、都市における喫緊の課題である交通渋滞解消を推進し、日本経済の高コスト構造の是正や環境改善を図るとともに、災害時の広域的な救援・支援活動等を支えるため、幹線道路ネットワークの整備をはじめとする街路事業や連続立体交差事業を積極的に推進すること。

一、災害に強いまちづくり、国際拠点の形成及び良好な居住環境を実現するため、高い整備効果が期待される土地区画整理事業及び市街地再開発事業をより一層促進すること。

一、特に民間事業者との協定等により実施している連続立体交差事業や組合施工の市街地整備事業については、活発な民間投資を誘発できるように必要な額を確実に確保すること。

右に決議する。

平成26年11月21日都市基盤整備事業推進大会

以上でございます。満場の皆様方のご賛同を賜りますよう心からお願いを申し上げまして私からの提案とさせていただきます。ありがとうございました。

原田 裕 恵庭市長による大会決議の朗読

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