全国街路事業促進協議会 通常総会

令和7年度 全国街路事業促進協議会 第61回通常総会

総会決議

栃木県宇都宮市長 佐藤 栄一

 

皆様、こんにちは。宇都宮市長の佐藤栄一でございます。
本日は、国土交通大臣賞という名誉ある賞をいただきまして、心から感謝を申し上げます。
また、本事業にご協力いただきました地域の皆様方、国や県をはじめとする関係機関の皆様方に対しまして、心から感謝を申し上げます。

決議文朗読の前に、本事業についてご紹介いたします。
まず、本市の概要でありますが、 宇都宮市は、人口約51万人の中核市であり、東京から北に約100キロメートル、新幹線で48分という交通の便を生かし、ビジネスだけでなく、日光や那須、益子などへの観光の玄関口としても多くの方々にお越しいただております。
また、国内最大規模の内陸型工業団地であります「清原工業団地」を有しており、工業都市として発展するとともに、広大で肥沃な農地と豊富な水資源により、農業も盛んに行われております。
さらには、ご存じの「餃子」や「ジャズ」、「カクテル」、日本遺産に認定されました「大谷石文化」など、多くの観光資源を有するほか、先日、三年ぶりに、三度目のBリーグ優勝を果たした宇都宮ブレックスをはじめとする三つのプロスポーツチームが拠点を構えるとともに、FIBA3x3ワールドツアーや宇都宮ジャパンカップサイクルロードレースといった国際大会が毎年開催されるなど、スポーツが盛んな都市でもあります。ぜひ多くの皆様にお越しいただき、本市の多彩な魅力をお楽しみいただければと思います。

さて、宇都宮市では、全国に先駆けまして「ネットワーク型コンパクトシティ」を形成するため、ライトラインを基軸として、バスをはじめとした様々な公共交通手段を繋ぎ合わせ、誰もが便利に、自分の力で移動ができるまちの実現に取り組んでおります。ライトラインは、令和5年8月に、全国初となる全線新設のLRTとして開業し、現在、平日一日あたり、約1万8千人の方にご乗車いただくなど、市民の生活の足として定着しており、当初の想定を大幅に上回る早さで、利用者数1千万人に到達する見込みであります。

整備効果につきましては、沿線人口は年々増加しており、沿線の住宅地、商業地の地価は、それぞれ14%、9%と、上昇傾向が続いております。また、民間企業による新たな設備投資が活発化するとともに、市民の外出率、交流機会も増加し、ライフスタイルの変化にも好影響を与えるなど、その効果は、沿線外にも波及しており、街全体の変化を実感しているところであります。

本事業は、約二十年前に「ゼロ」から始まり、様々な歴史を積み重ねてまいりました。走行ルートの選定や需要予測などの計画策定、走行空間に応じて騒音や振動を低減させる軌道構造の工夫、さらには、車両や停留場、トランジットセンターなど、事業全体をひとつのコンセプトに基づき統一感のあるデザインとする「トータルデザイン手法」の採用、交通系ICカードで全扉からのスムーズな乗降を可能とする「信用乗車方式」の導入など、様々な新しい取組に挑戦いたしました。
また、市民の皆様からの様々なご意見などに真摯に向き合うため、説明会を延べ1千回以上実施するなど、地域の皆様とともに作り上げてまいりました。

今後は、今回の受賞を励みとし、多くの人や企業に選ばれ、将来にわたって発展し続けるまちの実現に向けて、ライトラインのJR宇都宮駅西側への延伸に全力で取り組んでまいりますので、引き続き、お力添えを賜りますようお願い申し上げます。

それでは、決議文を朗読させていただきます。

総会決議

  

佐藤栄一宇都宮市長による総会決議文の朗読

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