全国街路事業促進協議会 通常総会

令和7年度 全国街路事業促進協議会 第61回通常総会

会長挨拶

ただいまご紹介いただきました 広島市長の松井一實でございます。

本日は、全国各地から、第61回通常総会にお集まりいただき、誠にありがとうございます。

また、中野国土交通大臣、古川国土交通副大臣、国定国土交通大臣政務官、吉井国土交通大臣政務官、井上衆議院国土交通委員長、小西参議院国土交通委員長をはじめ、国会議員の先生方、さらには、国土交通省幹部の皆様方にご臨席いただいております。日頃より本協議会の活動にお力添えを賜りまして、心より感謝申し上げます。

さて、我が国は近年、激甚化あるいは頻発化する自然災害に見舞われておりまして、昨年1月の能登半島での地震、そして、その後の豪雨による甚大な被害や、インフラの老朽化が加速度的に進行している中で、今年1月には埼玉県八潮市で道路陥没事故が発生するなどしております。これらは今もなお、地域の社会経済活動に大きな影響を及ぼしておりまして、多様化するリスクに備えた国土強靱化の取組が求められているところであります。
また、人口減少・少子高齢化社会の到来を見据えて、全国各地で地方創生の取組や持続可能なまちづくりが進められております。

そうした中で「街路」は、災害時には避難路や緊急輸送道路として機能するとともに、人・モノ・情報の移動を支援することで、商業あるいは観光を活性化させて、地域の魅力向上や定住促進の一翼を担っておりまして、国土強靱化と地方創生を進めていくうえでも、街路事業の戦略的な取組が大変重要になっております。

本協議会には、全国965の自治体が加盟しておりまして、地域の特性に応じて創意工夫を凝らした様々な街路事業に取組まれているところであります。
本日表彰する「全国街路事業コンクール」の受賞事業は、新たな交通ネットワークを構築したことでライフスタイルの変化や街に豊かさをもたらした事業や、駅の南北を結ぶ自由通路等を地域の特色を活かして整備したことで、交通利便性が大きく向上し駅周辺に活気をもたらした事業、さらには、沿道と一体となった街路整備によって、まちなかの賑わい確保や居住環境の向上を図った事業など、まちのポテンシャルを引きあげる好事例ばかりです。
こうした魅力的で効果的な街路事業を全国で推進できておりますのも、国における財源確保や情勢を見据えた制度改正の賜物であります。

今年度の道路関係予算を見てみますと、安全で快適なウォーカブルなまちなか空間創出のための「暑熱対策事業」の創設、さらには、交通システムの利便性向上のための「バリアフリー交通施設整備」に対する支援拡充を盛り込むなど、私たちの要望にしっかりとお応えいただいたものとなっております。中野大臣やご臨席の先生方をはじめ、関係者の皆様方には、改めて感謝申し上げます。

本協議会は、今後も、豊かさと幸せを実感できる持続可能な経済社会の実現に向けまして、これまで以上に連携して全国の街路事業の推進に取り組んで参ります。

国会議員の皆様、国土交通省の皆様には、会員自治体の思いをしっかりと受け止めていただき、必要な予算や持続的な財源の確保に向けて、引き続き、特段のご配慮、ご支援をお願い申し上げます。
本日は、どうぞよろしくお願いいたします。

(※吉井章国土交通大臣政務官の「吉」は土に口)

全国街路事業促進協議会 会長 松井一實広島市長による挨拶

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